暑い時期での激しい運動によって、熱中症にかかる選手は年間数百例以上に及ぶともいわれています。重度の場合は、命をおとしてしまうこともあります。
そこで、選手たちを熱中症からどのようにして守るか、予防と対策を中心にご紹介いたします。
はじめに
突然ですが、熱中症は命に関わる病気です!
国立スポーツ科学センターの報告では、学校管理下の活動において、死亡事故は過去10年間で67件。
医療機関で治療を受ける例は年間数百件以上と報告されています。
熱中症とは広義の意味で、4つに分類することができます。
@
熱失神
A
熱疲労
B 熱けいれん
C
熱射病
スポーツによる熱中症は、適切な予防措置さえ講ずれば防げるものです。ひとたび事故がおこると、人命が失われるだけでなく、指導者はその責任を問われ訴訟になる例もあります。
熱中症が発生してしまうと、トレーニングを中止しなければなりません。また、暑熱環境下でのトレーニングは質が低下してしまいます。つまり、熱中症を予防することは、結果として、効果的なトレーニングにつながると考えられます。
体温調節機構について
人間の体温は約37度になるように、熱産生(代謝によって発生する熱)と熱放散(体から逃げていく熱)によってバランスをとっています。
熱産生量>熱放散量 → 体温が上がる
熱産生量<熱放散量 → 体温が下がる
スポーツをすると、熱産生量は熱放散量を大きく上回り、体温が上がります。しかし、熱を放散するための機構が、皮膚によってうまく働いている限り、体温は生命に危険なほどには上がりません。
ただし、気温や湿度、地面などから跳ね返る輻射熱が高い環境下で運動を行ってしまうと、熱産生量に見合った熱放散ができず、体温が過度に上がってしまいます。よって、熱放散機構がうまく働く範囲内で運動強度を設定します。つまり、環境温度が高い時には、まずは運動強度を下げなければなりません。
環境温度の測定
湿球黒球温度(WBGT)で行うことがよいですが、現場では測定できない場合が多いと思われます。代わりに、学校などに設置してある湿球温度と乾球温度で運動指針を示します。
【屋外で日射のある場合】
WBGT=0.7×湿球温+0.2×黒球温+0.1×乾球温
【屋内で日射のない場合】
WBGT= 0.7×湿球温+0.3×黒球温
@運動は原則禁止
(皮膚温より気温のほうが高くなり、体から熱を逃がすことができません。)
WBGT:31度以上
湿球温:27度以上
乾球温:35度以上
気温:35度以上
A厳重警戒(激しい運動は中止)
(激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避けるようにします。運動する場合には、積極的に水分補給を行うようにしましょう。)
WBGT:28度以上〜31度以下
湿球温:24度以上〜27度以下
乾球温:31度以上〜35度以下
気温:31度以上〜35度以下
B警戒(積極的に休息)
(激しい運動では、30分おきくらいに休息をとるようにしましょう。)
WBGT:25度以上〜28度以下
湿球温:21度以上〜24度以下
乾球温:28度以上〜31度以下
気温:28度以上〜31度以下
C注意(積極的に水分補給)
WBGT:21度以上〜25度以下
湿球温:18度以上〜21度以下
乾球温:24度以上〜28度以下
気温:24度以上〜28度以下
Dほぼ安全(適宜水分補給)
WBGT:21度以下
湿球温:18度以下
乾球温:24度以下
気温:24度以下
※湿球温は気温が高いと過小評価される場合があるので、乾球温も参考にしましょう。
乾球温を用いる場合は、湿度が高ければ、1ランク上の環境条件の注意が必要です。
気温が低くても、湿度が高い(75%以上)と汗をかいても流れ落ちるばかりで、ほとんど熱放散ができなくなりますので十分な注意が必要です!
熱中症の症状
@熱失神
暑熱環境下においては、皮膚血管の拡張が起こります。それによって、血圧の低下が生じてきます。その結果、脳への血流が減少してきます。
症状:めまい、失神、脈が速くて弱くなる、顔面蒼白、呼吸数の増加、唇のしびれなど
A熱疲労
大量の汗をかき、水分と塩分が失われ、脱水症状を起こします。
症状:脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気など
B熱けいれん
大量の汗をかき、水分と塩分が失われます。水だけを補給した場合には血液の塩分濃度が低下します。
症状:足、腕、腹部などの筋肉の痛みを伴ったけいれん
C熱射病
運動により発生した熱が体表面から放散できず体温が上昇し、その結果、脳の温度が上昇して体温調節が困難となります。
症状:異常な体温の上昇(40℃以上)、意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)、頭痛、吐き気、めまいなど
熱中症の応急処置
@熱失神 A熱疲労
涼しい場所で、衣服をゆるめて寝かせ、水分補給すれば回復します。足を高くして、手足を末梢から中心部にマッサージするのも有効です。また、吐き気や嘔吐などで水分補給が困難な場合には病院に運び、点滴を受ける必要があります。
B熱けいれん
生理食塩水(0.9%)を補給すれば通常は回復します。けいれんや冷えている部分(足など)をマッサージするのも有効です。
C熱射病
死亡する危険のある緊急事態です!
いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、現場での処置が重要になります。さらに、体を冷やしながら、集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。
冷却は、皮膚を直接冷やすより、全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて扇ぐ方が効果的です。また、首、脇の下、大腿部の付け根などの大きい血管を直接冷やす方法も効果的です。
とっさの場合で、近くに十分な水が見つからないときには・・・
水筒の水、スポーツドリンク、清涼飲料水などを口に含み、患者の全身に霧状に吹きかけます。(汗による気化熱の冷却と同じような効果をもたらします。)
★発症から20分以内に体温を下げることができれば、確実に救命できるともいわれています。
《冷却のポイント》
●震えを起こさせない(その為には積極的にマッサージをする)。
●意識が回復し、寒いと訴えるまでは続ける。
●意識が回復しても再び意識が無くなることも想定されるため、継続注意をして観察する。
●やり過ぎを恐れず、積極的に行なう(人間の体温は低温側に対して強く、高温側に弱いから)。
熱中症の応急処置 意識の確認
現場で熱疲労か熱射病か判断に迷うことも十分に考えられます。その際に注意すべき症状は意識状態と体温です。
意識の有無、程度の確認
@名前を呼ぶ
A肩を軽くたたく
B応答ができるならその者が絶対にわかるはずの質問をするなど
※体温が40℃以上は危険
意識がない、応答が鈍い、言動がおかしいなどの場合
@気道の確保
A呼吸の確認
B脈拍の確認
気道を確保した上で、呼吸の確認をします。呼吸が無かったら人工呼吸を行うことになり、続いて脈拍の確認を行い、脈拍が非常に弱い、もしくは止まっている際には、心臓マッサージを行という過程です。あわせて、顔色、体温、手足の温度などのチェックを継続して行うことが必要です。
冷却をしながら、涼しい場所(クーラーの入っているところ、風通しの良い日陰など)運びます。至急、119番通報を行い救急搬送の要請をしましょう。
意識がある場合
バイタルサイン(呼吸、脈拍、顔色、体温、手足の温度など)のチェックをし、涼しい場所へ運びましょう。衣服を緩め(必要に応じて脱がせ)、症状に対応していくことが大切です。
熱中症の予防 @環境因子について
発生時期
7〜8月で多く発生しています(7月下旬から8月の上旬は特に注意が必要)。
時間帯
午前10時〜午後4時の間が多いです(午前10時〜12時は特に注意が必要)。それ以外の時間帯でも発生しているため、暑い時期には朝や夕方でも危険があることを認識しましょう。
暑さに慣れていない日は特に注意が必要となります。
●梅雨の合間に突然暑い日が来た日
●梅雨明けの蒸し暑い日
●合宿初日
●休み明け など
※さらに、新入部員は体が暑さに慣れていないことから、急な激しい運動は避けるべきです。
暑さに体を慣らすためには・・・
@ トレーニング期間の初めからトップギヤーに入れない。
A 気温が高い時には運動量及び運動継続時間を調節し、体力の低い人を基準にする。
B 体が暑さになれてくると汗の量が増えるので、失った水分と塩分をとる量も増やす。
※とくに合宿の初めの2〜3日は、環境温度が30度を越える場合には、運動継続時間を15分程度する。
熱中症の予防 A水分補給について
30度以上の環境温度のもとでは、汗によって体温を調節します。汗の量は、1時間に2リットルに及ぶこともあります。体の水分が減ると、単に運動能力が低下するだけでなく、体温が上昇していろいろな暑熱障害を生じてしまいます。
「乾いたな」と思う前に水分補給を行いましょう。「乾いたな」と思ったときには既に遅く、体は脱水をしてきています。心拍数も上昇し始め、運動のパフォーマンスは落ち始めているはずです。
人間は、大量に汗が出た時には、発汗量に見合った量の水は飲むことができません(自発的脱水)。大量の発汗がおこると、水分だけでなく塩分も失われてしまいます。
そこで、塩分を摂取せずに、水のみを摂取した場合には、血液の塩分濃度が薄まり、それ以上水を欲しくなくなります。同時に余分な水分を尿として排泄し、その結果体液の量は回復できなくなってしまいます。よって、運動を続けると運動能力が低下し、体温も上昇して、暑熱障害の原因となるので注意しましょう。
塩分は、補給が不十分だと、筋肉の痙攣などが起きてしまいますので、汗によって消費された塩分を補給しましょう。(0.1〜0.2%)
糖分は、体への吸収をよくして疲労を予防し、甘味があることで飲みやすくなります。(3〜5%)
水分の組成は、5〜15度として、0.1〜0.2%の食塩と糖分を加えます。特に1時間以上の運動をする場合には4〜8%程度の糖分を加えるようにしましょう。(1リットルの水にティースプーン半分の食塩2gと角砂糖を数個)
市販の飲料を選ぶときは、成分表示のナトリウム40〜80mg(100mlあたり)入っていれば、0.1〜0.2%の食塩水に相当します。
オススメしたい飲料は、1リットル用のポカリスエットの粉末に1.3Lの水に溶かします。(少し塩分を加えても可)あとは、ビタミンCを1500〜2000mg追加したものです。
オススメできない飲料は、炭酸、甘すぎるもの、カロリーゼロ、人工甘味料を多く使用したものなどです。
《運動効率を高める物質》
糖質の代謝を助ける→ビタミンB1
脂肪の代謝を助ける→ビタミンB2
たんぱく質の代謝を助ける→ビタミンB6
血行促進作用→ビタミンE
疲労を予防する→ビタミンC
筋肉の収縮に必要→カルシウム
筋肉組織の活性・持久力アップ・疲労回復→アミノ酸
これらの物質は、運動が激しい時に、多めに摂取しましょう。
【競技30分前に飲む量】 【競技中に飲む量】
気温28度まで→250ml 気温28度まで→1時間に500ml
気温28度以上→500ml 気温28度以上→1時間に1000ml
※15〜20分毎に1口〜200mlまでとしましょう。(1度に多量に摂取すると下痢になる可能性があります。)
運動強度が強いときや暑いときは、早めに水分摂取を行いましょう。また、1時間以内の運動や運動強度が低い、寒く感じるときは少し遅めに摂取するように心がけましょう。
日常時の水分補給は150〜200ml程度(約コップ1杯)を、就寝と起床時、入浴の前中後、食事に付け加えるなど行うようにしましょう。
その際に、紅茶、コーヒー、アルコール、烏龍茶は脱水作用がありますのでオススメしません。また、スポーツドリンクも糖分が多すぎるため日常時の水分補給としてはオススメしません。
暑い日、運動後のビールは最高!⇒でも、からだには最低・・・
【自由飲水】
1.水分補給の具体的で自分にあった飲み方、知識、重要性を個人個人が会得しているということ
2.環境として、いつでも飲めるような雰囲気と時間的な余裕が存在すること
この2つができていないと、運動中は水を飲むなと間違った指導と変わりない状況といえ、いつ熱中症が起こってもおかしくないです。ですので、十分な知識と環境がなければオススメできません。
【強制飲水】
1.指導、管理者が練習のコントロールをしやすい
2.定期的にとることのほうが、体温上昇の抑制効果がある
個人に必ず飲水を義務付ける為、自由飲水に比べ熱中症の発生低くなるものと考えられます。
両方の飲水方法を行うことが最も理想とされています。
個人によって、汗の出る量は違ってきます。では、どのくらいの量を飲めばよいのでしょうか?
答え)・・・運動前後の体重を比べると、必要な水分量が分かります。運動前後の体重減少が2%以内に収まるように水分補給を行うと良いです。(3%以上の水分減少は、体温調節機能に影響がでて脱水症状になる可能性があるので注意しましょう。)
練習の前と後に体重を測り、どの程度の水分が発汗によって失われたのかを知ることが非常に重要です。翌日の練習前に、減った分の80%は回復するようにしましょう。
熱中症の予防 Bコンディショニングチェックについて
@睡眠状況の把握
睡眠不足は熱中症を引き起こしやすく、また、疲労の蓄積、集中力の低下などによってケガなどを誘発させますので、睡眠時間や睡眠状況をチェックしておく必要があります。
睡眠時間は8時間以上で、就寝と起床の時刻を一定にする、寝苦しくて寝むれないなどのことが無いようにしたほうがよいでしょう。
A怪我・故障の把握
軽い怪我や故障を持ったまま運動をすると、健康な状態に比べて、多くのストレスが体にかかります。通常より精神的にも体力的にも疲れる原因ですので、運動量のコントロール、通常より少なくする、故障しているところに負担のかからないものに変更する、運動を止めるといったことが必要となります。
B体調の把握
発熱、疲労、下痢(便通の状態)、貧血、循環器疾患なども原因となるので、チェックが必要です。とくに暑い時期は下痢になりやすいですが、下痢は脱水状態を引き起こし、水分を摂っても吸収が悪くなっているので、十分に注意しましょう。
【メディカルチェック】
遠征や合宿に行く前には、メディカルチェックをしておくことをすすめます!
@ 一般的な健康診断
(問診、理学所見、血液検査、尿検査、胸部X線、安静時心電図検査)
A 運動時における運動負荷試験
(心電図をとりながら運動するもの)
B 必要に応じて、心エコー検査、長時間心電図など
※ 特にAの運動負荷試験は重要です。
熱中症の予防 C衣服について
@体からの熱放散の調節
乾きやすい衣服ほど熱放散性に優れていて、白い衣服が熱の吸収を抑えることができます。
A外部からの輻射熱の調節
綿作業服地は1枚よりも2〜3枚と重ねた場合のほうが、輻射熱を調節することができ、体温調節にとって重要となります。
B水分蒸発の調節
熱中症予防のために、暑熱環境下におけるスポーツ活動時の衣服は、保湿力が低く、放湿性の高い衣服によって、体温の円滑な調節を助けるように工夫することが重要です。
休憩中には衣服をゆるめ、冷タオルで体を冷やしたりして熱放散を助け、体温を下げる工夫が重要です。
熱中症の予防 D身体因子について
体力の低い人
持久的体力の低い人は循環機能も低いので暑さに弱いので注意しましょう。
肥満の人
肥満の人は同じ運動でもエネルギー消費が大きく、熱の発生も多くなります。また、皮下脂肪が熱の放散を妨げるためうつ熱がおきやすくなりますので注意しましょう。
暑さになれてない人
急に暑くなった時、涼しい所から暑い所に移動した時、しばらく休んでいて暑い時に復帰した場合などは注意しましょう。
体調が悪い人
体調が悪いと体温調節能力が低下してしまいます。疲労、発熱、かぜなど体調が悪い場合には無理に運動をしないようにしましょう。また、胃腸障害で食欲が低下したり、下痢があると脱水傾向となり、熱中症になりやすいので注意しましょう。
熱中症にかかった人が、暑い環境での運動を再開するには、相当の日数を置く必要があります。
どんなに症状が軽かったとしても、最低でも1週間程度必要です。症状が重くなるにつれ、日数は増えていきます。医師と相談の上、調子をみながら、再開を決めることになります。その間は、暑い環境での運動や、激しい運動は厳禁となります。十分に回復するまでの休息の日数をおいたうえ、涼しいところでの軽めの運動から開始し、徐々に運動負荷を上げていくということになると思います。一度かかった者は、再度かかりやすいということが言われていますので、十分に注意をしつつ、運動を行わせなければなりません。
現場での事前準備
@日陰の確認と確保
練習場や試合会場において、事前に日陰の確認と確保を行いましょう。熱中症が発生した場合、すぐに涼しい場所へ搬送できるように事前準備をしておきます。また、1人ではなく、複数の人で確認をしておきましょう。
A近隣病院の確認
練習場や試合会場において、事前に内科の救急指定病院や待機病院の確認をしておきましょう。また、電話番号、住所、会場からの距離などを把握しておくとよいでしょう。
B緊急連絡先
1人の責任者だけでなく、複数の人間で把握しておき、役割分担を決めておきましょう。会場の住所や正式名称(俗称では×)を緊急連絡先に伝えるために、しっかり把握しておくことが大切です。
熱中症患者(重度)の搬送までの流れ
@熱中症になった人の状態把握
[1] 意識の確認・・・名前を呼ぶ、肩を軽くたたく、簡単な質問をするなど
[2] 呼吸・・・呼吸をしているか、浅いか、深いかなど
[3] 脈拍・・・早いか、弱いかなど
[4] 顔面・・・顔色など
[5] 体温・・・高熱など
[6] 手足の温度・・・冷たくないかなど
A熱中症(重度)になった人への手当
[1]日陰や涼しい場所に運ぶ
[2]全身に水をかける(口に水分を含み、全身に霧状に吹きかけてもよい)
[3]濡れタオルを当てて扇ぐ
[4]首、脇の下、大腿部の付け根などの大きな血管を直接冷やす
※水分補給ができるようであれば、積極的に行いましょう。さらに、発症から20分以内に体温を下げることが救命につながりますので冷却を徹底的に行いましょう。
B119番通報
[1]@熱中症になった人の状態把握で確認したことを報告
[2]学校や施設の住所や正式名称、代表者の電話番号などを正確に伝える
[3]入り口や目安となるような場所に、道案内の者などを配置する
※救急車が来るまでは手当をやめないように体温を下げることをしっかり行う必要があります。
搬送先を救急隊へ要望するということは避けましょう。なぜなら、そのための確認の時間を費やしてしまうことになります。熱中症は迅速な手当がもっとも大切なことですので判断は救急隊に任せましょう。
C熱中症に対応できる医療施設
自家用車などによる搬送の場合は・・・
[1] 小児科
[2] 内科
※しかし、熱中症の症状は複数にわたることが多くみられます。救急救命、集中治療の可能な施設への搬送が必要となります。そのためには、事前に医療施設との間で確認と連携のための作業を行なっておくことが大切です。事故発生時の際に、迅速な対応を可能とするためには、怪我や病気の内容に応じて、向かう医療施設を決めておくというふうにしておきましょう。